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文学。「サヨナラ」ダケガ人生ダ。

勧酒/井伏鱒二


コノサカズキヲ受ケテクレ

ドウゾナミナミツガシテオクレ

ハナニアラシノタトヘモアルゾ

「サヨナラ」ダケガ人生ダ




“「サヨナラ」ダケガ人生ダ”とはなんとなく哀しいですね。

「勧酒」は井伏鱒二の「厄除け詩集」(1937)に載せられている訳詩です。

元は唐代の詩人である于武陵の「勸酒」。




【本文】
勸君金屈卮,滿酌不須辭。

花發多風雨,人生足別離。



【書き下し】
君に金屈卮(きんくつし)を勸(すす)む,

滿酌、辭するを須(もち)ゐず。

花發(ひら)けば、風雨多く,

人生きては、別離足(た)る。



【和訳】
取っ手の曲がった黄金の杯に、お酒をいっぱい注いであなたに勧めよう。

その酒を、どうか遠慮しないでほしい。

花が咲いたなら、その花に風や雨が多く降りかかる。

(それと同じように)人が生きる間には、離別も多くあるのだ。




花が咲けば風や雨のようにそれを妨げるようなことが多く起きる。

人も生きていれば悲しい別れがたくさんある。

でも、そもそも出会わなければ「サヨナラ」も無い。

出会うからこそ別れがあって、別れがあればまた新しい出会いがある。



ふと考えると、長い付き合いの友達なんかだと、あいつとはどうやって逢ったんだっけかな?ということがありますよね。

でも、「引っ越した」とか、「大学や仕事で故郷から離れた」とか、「死んでしまった」とか、どうして離れることになったのかはいつまでも忘れないですよね。



友人を見送る宴。

酒を勧める于武陵。

彼も友人もきっと笑顔だったに違いない。



「サヨナラ」ダケガ人生ダ。



テーマ:詩・ことば - ジャンル:小説・文学

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